帝王切開

『帝王切開は出産じゃない!!』という身内への対応法!!本当に帝王切開は楽なのか?

妊娠と出産はおめでたい事!
それでも、実際に出産に挑むママは不安や心配でいっぱいいっぱいになっちゃうことも…。
そんな中、未だに『帝王切開は出産じゃない』という年配者に出会いました。
私自身は、3人の娘を出産し、1人目普通分娩、2人目帝王切開、3人目陣痛からの帝王切開を経験した私の本当に帝王切開は出産じゃないのかについてまとめます!!




目次

1.普通分娩と帝王切開の違い
2.帝王切開になる理由
3.帝王切開のメリット・デメリット
4.普通分娩と帝王切開どっちが楽?
5.帝王切開で受けられる援助
6.決して楽じゃない!帝王切開のエピソード
7.心無い言葉を言われたときの対処法
8.私の実体験で味わった地獄の帝王切開
9.まとめ

普通分娩と帝王切開の違い

まず、妊娠すればどんな形であれ必ず『出産』をしなければなりません。
その出産の方法で主な方法と言われているのが、「普通分娩」と「帝王切開」ですよね。
(他にもあんい切開、吸引分娩、陣痛促進剤投与分娩など様々な方法がありますが、それは別の機会に!)

・普通分娩

普通分娩は、一般的に経膣分娩で医療介入しない方法で、自然な流れで出産する方法。
普通分娩以外に、自然分娩、経膣分娩などと呼ばれます。
自然分娩の流れは、人それぞれ違いますが、一般的に『おしるし→陣痛→破水→出産』という経過をたどります。
初産ほどこの陣痛にかかる時間が長く、何日も陣痛の痛みに耐えなければならない方もいれば、初産でも数時間で出産を終える人まで様々です。

・帝王切開

帝王切開分娩は、自然な状況で出産ができない状態の妊婦が受ける医療行為です。
開腹手術を行い、赤ちゃんを取り出す分娩方法で、下半身麻酔や時には全身麻酔をしながら出産を行います。
予定帝王切開の場合には、事前に医師と決めた日時に手術を行いますが、母体や赤ちゃんに危険が迫っている場合は、緊急での帝王切開を行う場合があります。

帝王切開になる理由

手術
妊娠中の妊婦検診で、自然分娩では母体も赤ちゃんにもリスクが大きい場合に、帝王切開を選択します。

(例)
・逆子
・前治胎盤
・双子以上の多胎妊娠
・妊娠高血圧症候群
・早産
・以前の出産が帝王切開だった場合や子宮を手術した経験がある場合

など、帝王切開になる理由は様々。

帝王切開のメリット・デメリット

帝王切開のメリット

・計画的な出産ができる
予定帝王切開の場合に限りますが、約1カ月ほど前に手術の日が決定します。
そのため、帝王切開の日に家族が休みをとるなどのスケジュールを立てやすいメリットがあります。

・短時間で出産できる
帝王切開の場合、基本的には、手術開始後5分~10分で赤ちゃんが生まれ、お母さんの術後のケアを含めても1時間程度で手術が終了します。
一般的な普通分娩よりも短時間ですむのがメリットの一つになります。

・出産に関わる痛みは少ない
普通分娩と違い、帝王切開の場合は、手術前に麻酔を入れるので、出産に関わる痛みは軽減されます。
ただし、麻酔を入れるときの注射や手術中にお腹に違和感を感じる方が多かったり、麻酔が切れるとかなりの痛みに襲われます。

・高額療養費制度が利用できる
普通分娩の場合は、国から出産一時金として胎児1人あたり42万円が給付されます。
しかし、帝王切開の場合は、この42万円の給付以外に、帝王切開は医療行為のため、入院費用の一部が高額療養費請求できるので、普通分娩よりも安くなる場合があります。

・医療保険も対象
普通分娩の場合は、病気ではないので、任意で加入している医療保険の給付を受けることはできません。
しかし、帝王切開の場合は、帝王切開そのものが医療行為にあたるため、医療保険の給付を受けれる場合があります。(加入している保険内容によって違いがあります。)

帝王切開のデメリット

・そもそもリスクを抱えている
帝王切開になる方は、基本的に何らかのリスクを抱えています。
お金や時間のメリットも大事ですが、そもそも命を失ってはどんなメリットも意味はありません。
帝王切開術での出産を進められたということは、赤ちゃんも妊婦にも通常では考えられないリスクを抱えているということを自覚しましょう。

・手術での合併症
帝王切開は、基本的に簡単な手術ですよ!と医師に案内された方は多いのではないでしょうか。
しかし、その言葉とは裏腹に、手術前には、帝王切開をするうえで起こりえる合併症や後遺症などの説明を受けなければなりません。
いくら簡単な手術とは言え、危険が付きまとうものだという事を忘れてはいけません。

・子宮が回復しにくい
自然分娩で出産をした方は自然に子宮がもとに戻るようにホルモンが分泌されやすくなります。
しかし、帝王切開の場合は、このホルモンが少なかったり、なかなかでなかったりで、子宮の回復に時間がかかりやすいといわれています。
一般的に自然分娩の場合は、1カ月くらいで子宮が回復するのに対し、帝王切開の場合は3カ月程度かかるといわれています。

・術後の痛みと後陣痛でWパンチ
回復手術を行った事がある方なら、ものすごく傷口が痛いのは分かりますよね。
帝王切開の場合は、この痛みにプラスして、後陣痛の痛みも加わります。
さらに、手術後翌日には、歩行訓練が開始され、傷口の痛みと後陣痛の痛みを抱えながら赤ちゃんのお世話をしなければならないのです。

・入院日数が長引く
普通分娩の場合、平均して入院日数は、3日~7日ですが、帝王切開の場合、7日~14日と普通分娩より長引く事が多いです。
さらに、帝王切開での痛みを緩和するために個室でゆっくり過ごしたいという方も多く、個室を利用すると個室料金が出産費用に上乗せされれます。
入院日数も長引くし、病院の利用方法次第で費用が多額になる可能性もあるのです。

普通分娩と帝王切開どっちが楽?

良く、『帝王切開は楽でいいわよねぇ!』という方いますが、それ偏見です。
普通分娩もですが、帝王切開も経験してみないと、楽かどうかは分からないですよね!
記事を書いている私自身は、普通分娩も帝王切開もどちらも経験しましたが、どちらも辛いし痛いし苦しいし大変です。
『帝王切開が楽』と言っている方、是非、回復手術を受けてその痛みを経験し、さらに後陣痛も重なることを想像してみてください。
すると、口が滑っても、『帝王切開は楽』だなんて言えなくなりますよ!!

帝王切開で受けられる援助

帝王切開のメリットでも少し書きましたが、帝王切開で出産をすると様々な援助が受けられます。

・高額療養費の給付対象

高額療養費とは、1世帯で1カ月に支払う予定(支払った)の医療費が国の定める自己負担額を超えたときにうけられる制度です。
加入している健康保険組合に連絡し、帝王切開術での出産をすることを話すと、1~2週間以内に高額療養費制度の用紙が送られてきます。
この用紙を病院側に提示すると、自己負担額以上の医療費を払わずにすみます。
この自己負担額については、年齢や収入によって異なるります。

・加入している医療保険の給付対象

帝王切開は、病気治療にあたるため、加入している医療保険の給付を受けることができます。
例えば、給付日額(5,000円)×入院日数(7日間入院の場合)=35,000円うけとることができます。
さらに、手術給付金付の保険の場合、給付日額(5,000円)×手術給付金(10倍)=50,000円も受け取れるため
35,000+50,000円=85,000円も受け取れちゃいます!!
金額は、加入中の医療保険の内容や加入月数によって差が出てくるため、帝王切開術が決まったら保険会社にいくらの給付が受けられるのか確認をしておきましょう。
また、妊娠していることを知っていたのに、告知しなかった場合や、帝王切開になることが分かっていて保険に加入した場合は、給付金を受け取ることができない場合があります。

決して楽じゃない!帝王切開のエピソード

妊婦
帝王切開と聞くと、『楽』と考える方、実は今でも多くいるのです。
でも、本当に楽なのでしょうか?
帝王切開の決して楽じゃないエピソードもまとめてみました。

・予定帝王切開で出産…あまりの痛みに
逆子のため、予定帝王切開で男の子を出産。
術後、39℃の熱が出て、傷口の痛みと熱と悪寒で苦しんでいると、手術の翌日には、歩行するよう促され、点滴棒につかまりながら2歩歩くのがやっと…。
あまりの痛みで、術後の記憶が曖昧で、痛み止めも効かず、産後5日間は地獄でした。
さらに、術後2日目から赤ちゃんのお世話も開始。
本当の地獄を味わった気分でした。

・緊急帝王切開で…
出先で、破水し赤ちゃんが危険な状態ということで、緊急帝王切開を受けることに。
ドタバタと進む帝王切開に不安な気持ちを誰にも話せないまま、出産。
赤ちゃんは無事に生まれましたが、産後、大便をしたくなってしまったのです。
予定帝王切開の場合は、前日の一定の時間から絶食し、便もある程度出してから帝王切開に挑むようですが、何せ緊急だったので…。
寝たままの状態のまま、傷口の痛みが強すぎていきむこともできず普通なら出産の喜びを家族で分かち合うはずが、辛い日になりました。

・帝王切開を受ける日にまさかの風邪…
第一子が逆子で帝王切開を受けたため、二人目も帝王切開で出産することに。
予定帝王切開の日は、雪が降り寒い日で、上の子が咳をしていたんです。
私は、上の子の小児科の受診を夫にお願いし、出産。
産後、手術室から出たあたりから喉がイガイガしだして…。
麻酔が切れるあたりから、咳が…。
お腹が痛いのに咳も出て苦しいのに、術後数時間は水を飲むこともできないというまさに地獄。
看護師さんが何度かうがいができるようにしてくれましたが、うがいをするために首を少し動かしただけでお腹に響く痛み…。
もう、あの痛みも苦しみも二度と経験したくありません。

・硬膜外麻酔の影響
予定帝王切開で出産をし、お腹の痛みにも耐え産後初めて赤ちゃんに合えることになったのに硬膜外麻酔の影響で激しいめまいが…。
首も頭も動かすこともできないほど激しいめまいで、食事も満足に食べれず、お腹も痛いしめまいはするし、帝王切開が楽って言ってたやつ出てこい!!

心無い言葉を言われたときの対処法

ここまで色々書いてきましたが、いくら言っても経験したことのない人にとっては他人事。
『普通分娩より帝王切開の方が楽に決まっている』という固定概念を覆すことはそう簡単ではありません。
もし、他人や家族に『帝王切開は楽でよかったはね!』などと言われたら、どう対処すればいいのでしょうか。

・相手にしない

酷い事を言われたら、相手にしないのが一番。
『はいはい』って聞き流しながら、心の中では『いつか開腹手術をお前が受けた翌日には大爆笑必至のDVDを差し入れしてやろ』なんて悪い事を考えたりして!

・子供を産んだ事がすごいんですと反論

普通分娩>帝王切開の脳内回路をお持ちの方に、帝王切開だって大変だって力説しても理解してはもらえないでしょう。
そんな方には、『普通分娩も帝王切開も子供を出産し育てていることがすごいんです』と伝えましょう。

心無い事を言う人は、そういう人種なんだと諦めてしまうのが一番。
でも、家族にそんな人がいると辛いところですが、そういう人には赤ちゃんを触らせないなどの報復が待っている場合も。
実際に我が家でも、実母に帝王切開を馬鹿にされた私は、産後1年は実母に赤ちゃんを抱っこさせることはおろか、顔も見せませんでした。

私の実体験で味わった地獄の帝王切開

第一子を普通分娩で出産し、二人目は逆子のため、予定帝王切開、3人目は早産のために帝王切開を経験した私の地獄の帝王切開実体験です。

2011年、二人目の予定帝王切開のために手術前日に入院。
夜9時から飲食禁止で水さえ1滴も飲んではいけないということで、のどの渇きとの戦いがスタート。
翌日の11時から始まる帝王切開に向けて手術室へ移動する前に、浣腸して排便。
麻酔を打つため、エビのように丸まって背中に硬膜外麻酔の注射を背中に刺します。(予想以上にこれめっちゃ痛い!)
手術が開始!
なんと、お腹の上にあるライトにうつる私のお腹…(気持ち悪くなり、吐く。)
ちょっと手術が中断し、ライトが見えないように配慮していただき、手術再開。
5分後、大きな声で赤ちゃんの産声が聞こえ感極まった瞬間に眠くなり爆睡。
術後、振動で目が覚めると手術が終わっていて、病室へ移動するところ。
家族の顔も見れ、嬉しくてまた感極まる。
術後、病室で赤ちゃんに対面、また感極まって泣くけど、息が吸いずらくなり、段々傷口が痛くなる。
この夜中はあまりの痛みで寝ることもできない。
翌朝、9時にすべての管が抜け、トイレまで一人で歩くことに…。
あまりの痛みにベットから起き上がるのに30分、スリッパをはくのに5分、10m先のトイレに行くのに30分かけて移動。
ここからは、日に日に痛みも改善し、術後5日目には普通に歩けるようになりましたが、本当に辛かった…。

2016年、三人目は、妊娠中期の18週で切迫流産に、その後21週で切迫早産になり、23週からの切迫早産と、前回の帝王切開で傷ついた子宮壁の厚さが2mmという極薄のため
(一般的に、妊娠後期になると手術後の子宮壁が2mm程度になることは良くあることだが、妊娠中期からこの薄さは、子宮部分は裂の危険があるらしい)
長期入院へ突入!
基本的には、ベットの上から降りていいのは、洗面とトイレの時だけ。
トイレも、ナースコールで看護師さんを呼び、部屋の中のトイレまで車いすで移動するという至れり尽くせり…。
その後、妊娠34週で、陣痛がおき、1時間ほど苦しみ、緊急帝王切開で赤ちゃんを出産。
赤ちゃんは、2,000gで生まれ肺も未熟だったためNICUにて入院、退院まで約1カ月ほどかかりましたが、現在ではとってもやんちゃな3女として成長中です。
三人目の出産の際は、先に陣痛が来てしまい、陣痛も辛かったけど、何が一番辛いって後陣痛…。
帝王切開の傷口が痛いのは経験済みだし、日に日に良くなる事も知っているからある程度我慢できたけど、後陣痛の痛い事痛い事…。
痛み止めを飲んでも、痛みがひかず、2日間痛みにのたうちまわった記憶しかありません。
さらに、追い打ちをかけたのが、赤ちゃんがそばにいないこと。
精神面でも肉体面でも疲労困憊の状態でさらに、長期入院による筋力の低下も追い打ちをかけ寝返りをうつのも一苦労。
という辛すぎる二度の帝王切開を経験!
できることなら、3度目ばかりは、安定した妊娠経過をたどり、普通に出産できる人が本当にうらやましかったなぁ…。

まとめ

赤ちゃん
ここまで帝王切開についてまとめてみました。
帝王切開と聞いて未だに拒絶反応を示す方がいることに驚きました。
日本では、妊婦の5人に1人が、帝王切開で出産をしています。
どの出産も赤ちゃんとお母さんの命を守るために選択される医療行為です。
よく、『帝王切開で出産すると母性がわかないって本当?』って聞かれることがあります。
いいえ!
私は普通分娩と帝王切開両方とも経験しましたが、どちらの方法で産んだ子も可愛く愛おしいです。

決して産み方で子供への愛情が変わることのある親はいないことを知ってもらいたいですね。


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